指導の順序

【ステップ1】

0) マナーの確認

1) 駒の動かし方の説明

2) 「詰み」を覚える

3) 詰みと駒の動き(金)

★ ―チェックポイント

 

【ステップ2】

4) 詰みと相手の駒の動き

5) 詰みと駒の動き(銀)

★ ―チェックポイント

6) 詰みと駒の動き(桂)

7) 合い駒

8) 詰みと駒の動き(香)

9) 詰みと駒の動き(飛)

10) 詰みと駒の動き(角)

★ ― チェックポイント

4)詰みと相手の駒の動き

利用:text.4

◆覚えるルール◆

・相手は盤上の自分の駒を動かすこともできる。

・自分が取った相手の駒は、自分の持ち駒として自由に使うことが出来る。

 

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図3

・王様を取られないために、相手は「玉以外の駒」を使うことができる。

 

【手順】
・サンプル図を用いて、今までの局面との違い【王様以外の相手の駒が盤上にある】ことを示す。

・相手は王手を防ぐ為に【王様以外の自分の駒を使える】ことを説明する。

・5二に金を打った場合【玉では取れないけれども、金でとることができる】ことを理解してもらう。

(5二金、同金、同銀不成[成りには触れない]、同玉。この手順を一緒に並べながら説明する。)

・4二と6二、二つの場所について駒を取られず、詰ますことが出来るのはどちらか、考えてもらう。

 

・取る、取られるということに慣れてきたら、取った相手の駒は「持ち駒」といい、自分が好きな場所に打てることを説明する。


◇指導のポイント◇

王手できる場所すべてに駒を置いてもらい、まずは「玉で取れるか」「逃げることはできるか」を確認した後に、「相手の駒にとられないか」を考えてもらいましょう。そして、すべての条件を満たしたとき、あらためて「詰み」であることを確認しましょう。

相手の駒にとられる場所では、必ず、「取られる、取り返す、取る、」という作業を、王手がかからなくなるまで続けてください。

この駒の取り合いが将棋の基本となるので、今は難しいことは言わず、自然に「取ったり取られたり」という感覚に慣れてもらいましょう。

持ち駒に関しては、一度に教えると混乱の元なので、取る、取られるということを理解してから、最後に教えるくらいで十分です。取った相手の駒は好きな場所に打つ事ができることを説明し、その駒を使っても詰まないことを確認してください。

5)詰みと駒の動き(銀)

利用:text.5

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図4

・歩、香、銀、金、角、飛、玉の動きを覚える。
・銀を使った詰みの練習。


★チェックポイント

Text.5まで終わったら、「歩、香、銀、金、角、飛、玉」の動きを確認してください。

駒を一種類ずつ「5五」に置き、動ける場所におはじきや碁石などを置いてもらうと良いでしょう。香車は下段に置きたくなりますが、後ろに下がれない事を確認する為に5五に置いてください。

特に、「金と銀の区別がつくか」が大切です。

動きがあやふやな駒があれば、その駒を中心とした一手詰めをいろいろな形で作って復習しましょう。

 

きちんと理解できていれば、Text .6へ進みます。

6)詰みと駒の動き(桂)

利用:text.6

◆覚えるルール◆

・次に動く事ができない場所に、駒を打つことはできない。

 

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図6

・桂の動きを覚える。

・次に動くことが出来ない場所に駒を打つことはできない事を覚える。

・桂を使った詰みの練習

 

【手順】

◆桂馬の動きの確認

・桂馬は他の駒を飛び越すことが出来る、特殊な駒であることを理解してもらう。

◆ルールの確認

・まず、歩を使って次に動くことの出来那場所があることを確認。

次に駒が動けない場所には駒を打ってはいけないことを覚えてもらう。

・同じように、桂馬にも次に動くことが出来ない場所(敵陣1段目、2段目)があり、打ってはいけない場所がどこなのかを考えてもらう。


◇指導のポイント◇

桂馬だけは、相手の駒を飛び越えられる特殊な駒であることを説明します。

視覚的に、動ける場所がとてもわかりにくいので、はじめは

「目の前のマスをジャンプして飛び越えて右と左」

のような、二段階手順で動きを覚えてもらうのが良いと思います。

サンプル図を利用して2三に桂馬を置き、次に桂馬は敵の駒を飛び越えて玉を取ることができることを具体的に説明しましょう。

 

動きがわかってきたら、まず、「歩」を使って

「次に動くことが出来ない場所には駒を置くことができない」

というルールを確認し、桂馬を打つ事が出来ない場所を自分で探してもらいましょう。

 

【臨機応変に】

もし、詰将棋の最中に「玉を取ったとき桂馬が動けなくなる事」に対して質問をされた場合は、簡単に成りについて説明してください。

「駒の裏に文字が書いてあるものは、相手の陣地(3段目まで)に入ると裏返って金と同じ場所に動けるようになる。」

「【打ったとき】ではなく、【動いたとき】に裏返ることができる。」

この2点だけでかまいません。龍と馬の動きは「駒の動かし方の表」を見せてあげてください。

 

*この時点では、生徒さんが納得できる程度の簡単な回答で終わらせてください。

ここでは、「桂馬の動き」と、「行き場のない駒は打てない」という、2つの指導に集中してください。

(成りの詳細なルールはText.10から)

質問されなかった場合は、成りには触れずに進めて下さい。

7)合い駒(臨機応変に)

利用 指導用text.a

◆覚えるルール◆

・王手は「合い駒」をして防ぐことが出来る。

・詰将棋では、相手は盤の上と自分が持っている以外の全ての駒を持っている。

 

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【重要】

王手を防ぐには3つの方法がある。

1)相手の駒を取る

2)逃げる

3)合い駒をする

 

【手順】

・A図を利用し、香車で王手をしてもらう。(王手できる場所、全てを探してもらう)

・香車は遠くから王手が出来る事を理解してもらう。

・ここで詰将棋は「相手は盤の上と自分が持っている駒以外、全てを使うことができる」ことを説明する。

・王手を防ぐ1)と2)ができない為、王手を防ぐ方法3)として合い駒が存在することを知ってもらう。王手を防ぐ方法は「以上の3つしかない」

・B、C図で飛車と角も遠くから王手が出来る駒であり、合い駒で王手を防ぐことができることを理解してもらう。

 

・以上が理解できたら、D図のように、合い駒をしても詰んでしまう事もあることを説明する。

・相手の守り駒によってはE図のように詰まないこともある。

・F図は合い駒で詰まないように見えて、1ヶ所だけ詰む場所を探してもらう。

◇指導のポイント◇

・A、B、C だけ教えたら、D~Eは生徒さんの理解度を見ながら後回しにしてもかまいません。

・textの進み具合で必要になったらDを教える。

・D、E の違いまで教える。

こういった感じに、様子を見ながら進めて下さい。

F図は混乱しやすいので、見せるタイミングを見計らってください。

1ヶ所だけ詰みますが、香車は下段から打つことに力のある駒であることをしっかりと教えてから取り組んでください。

8)詰みと駒の動き(香)

利用:text.7

◆覚えるルール◆

・次に動く事ができない場所に、駒を打つことはできない。

 

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図6

・香車の縦に強い動きを実感してもらう。

・香車を使った詰みを覚える。

◇指導のポイント◇

「次に動くことが出来ない場所には駒を置くことができない」

ことを歩と桂馬を使っておさらいし、香車も同じように動くことが出来ない場所があることを探してもらいましょう。

 

香車は遠く(下段)から打つことで力が及ぶ範囲が広がる駒であることを、教えましょう。(53と49に置いて動けるマスの違いを見る。等)

香車は直線に強い駒で玉が真後ろに逃げられないことを、詰将棋を使って実感してもらいましょう。

9)詰みと駒の動き(飛)

利用:text.8

†サンプル  見る ダウンロードする

図7

・香車より広い、縦横の動きを実感してもらう。

・飛車を使った詰みを覚える。

10)詰みと駒の動き(角)

利用:text.9

†サンプル  見る ダウンロードする

図8

・斜めの動きに慣れてもらう。

・角を使った詰みを覚える。

★チェックポイント

Text.9まで終わったら、「香、桂、銀、金、角、飛」を使った詰将棋をランダムに出して詰みという概念がしっかり理解できているか確認してください。

王手を防ぐ方法として、次の3つが言えればOKです。

1)駒を取る

2)逃げる

3)合い駒をする

 

きちんと理解できていれば、Text .10へ進みます。